2012年02月29日

キッチンステージ2月8日午前の部 福島から発信する食の安心安全〜新しい放射線基準値に対応して〜

キッチンステージ

今回のグルメ&ダイニングスタイルショーでは、福の鳥プロジェクトがプロデュースし、主催社のビジネスガイド社の協力、株式会社環境分析研究所の菊池社長の呼びかけに応えた測定器関連企業が集まって、放射能測定器展示コーナーが開設されました。
コーナーには、国内の主要取扱い企業9社・福島県内の販売代理店4社・福島県内の測定器メーカー1社の14社と、福島の安心安全の実際を伝えるために株式会社いちいも出展しました。環境分析研究所も福島県環境計量証明事業協会の事務局としてブース内で協会の取り組みを紹介しました。

測定器メーカー

これだけの数の主要メーカーが一度に集まったのは今回が初めてで、とても充実した展示内容に、お客様だけでなく出展企業の皆さんからも高い評価が寄せられました。



誰もが安心安全を確認できるようにするために
新基準値

4月からは新しい基準値により、食品中の放射線量基準が厳格化されます。放射性セシウム濃度が暫定規制値の5分の1以下という新基準に対応して安全性を確認するには、それに適合した測定器が不可欠です。
放射能測定はより高い精度が求められ、放射能を含めた食の安心安全は、今後とも福島だけではなく日本全体が日常的に向き合わなければならない問題となります。
ステージではその問題の中心であり、実際に安心安全のための活動をしている福島からの声を伝え、安全性をどのように確認し現在と未来を守るために何が行われているのかを紹介しました。




親として専門家として子どもたちと福島を守るために
株式会社環境分析研究所
ゲルマニウム半導体検出器

株式会社環境分析研究所の菊池社長は、放射能測定が行政だけでは対応できなくなることをいち早く見通し、昨年6月に自身でゲルマニウム半導体検出器を導入しました。自ら子を持つ親として、また環境保全のための各種検査の専門家として、福島を守るために放射能検査に取り組んだ経緯をキッチンステージで紹介しました。
また民間や行政で行われている様々な取り組みも広く紹介し、お客様に福島の実態を分かりやすく説明してくれました。
菊池社長は、福島により良い測定環境を整備して、誰でも簡単に安全を確認できる状況を作るために、自社の業務も掛け持ちながら様々な機関・人々と連携して活動しています。




福島の消費者と生産者の安心安全を確保するために
伊藤社長いちいのホームページ

株式会社いちいは福島地域のスーパーで、300を超える地元農家から生鮮食品を仕入れています。農家の皆さん安心して出荷できるシステムと、消費者も安心して地元産品を購入できるようにとの思いから、伊藤社長は昨年7月にいち早くシンチレーション式スペクトロメーターの導入を決断し、検査体制を整えました。
以来数千に及ぶ商品を検査し、自社Webサイトに測定結果を公表して消費者へ安心を届けて続けています。また行政や教育機関とも連携し、自社の測定データを提供して、福島全体の安心安全の推進に大きな役割を担っています。

鈴木室長パネル展示

食を届ける最前線でどのように検査に取り組んでいるのかを、放射能測定室の鈴木室長が実際の測定方法の説明をしました。
また測定器コーナーでも、パネル展示やパソコンでの紹介を通じ、多くのお客様に実際の測定方法と生産者と消費者の安心を守るための活動を詳細に紹介しました。


 
世界に広がる福島の安心安全
ルワンダ大使

今福島では放射能測定に関する実施例や研究が、測定現場を通じて加速度的に発展しています。福島で実証されたデータは、その結果を元に新しくより高性能な測定器の開発へと繋がります。そこに日本人が本来持っている「物作り」の心が加われば、国産の測定器が世界の最先端となり、世界に広まることはそう遠くないでしょう。
キッチンステージはルワンダ共和国のDr.シャルル・ムリガンデ特命全権大使も、NPO法人ルワンダの教育を考える会のガンベンガ・マリールイズさんの通訳を聞きながら、ご覧になりました。福島で行われている安心安全への取り組みに真摯に耳を傾けていらっしゃいました。(大使については焼き鳥ステージで詳しくご紹介します)




安全な食材で食べる福島の新しい味〜牛乳味噌鍋試食〜
試食の様子

福島の安全な野菜と福の鳥プロジェクトから生まれた福島の新しい味「牛乳味噌鍋の素」を使用した牛乳味噌鍋の試食を振る舞いました。福島県産の野菜の美味しさと牛乳味噌のコクがあるまろやかな優しい味を存分に賞味していただきました。
お客様からは、福島が放射能の問題に対し真摯に向き合っていることに、共感や応援の声も上がりました。また牛乳味噌鍋を初めて食べた方からは、意外な組み合わせに最初は戸惑いながらも、実際に食べてみるとその相性の良さに美味しいという声が上がり、大変好評を博しました。

今回の取り組みは地元TV局も取材し放映されました。

今回使用した食材は、全て株式会社いちいで事前に測定したもので、もちろん全てND(検出せず)の安全な食材です。




震災に負けるな!〜福島への支援メッセージと花見山紹介〜
メッセージと花見山展示パネル

福島では今も風評被害が続いていて、検査によって安全が確認された食品も「福島産」というだけで敬遠されることがしばしばあります。また放射能汚染の影響は観光産業にも及んでいて、福島への観光客は激減してしまいました。

いまだ復興の途中にある福島を応援しようと、福の鳥プロジェクトにも様々な支援の声が寄せられました。今回も全国の皆さんからいただいたメッセージなどを展示し、お客様にもご覧いただきました。
福島にゆかりのあるお客様が多数ご来場し、「がんばろうね!」「応援してるよ!」など温かい声援をいただきました。

震災後も変わらず美しい姿を見せてくれている花見山を、多くの方々に知っていただくために花見山の紹介コーナーを設置しました。
今年の花見山公園は開園以来初めて、園内の一般開放を中止することになりました。花見山は福島市内でも空間線量が比較的高い場所に位置し、除染活動も思うように進んでいません。そのような現状に配慮し、園主の阿部一郎さんは苦渋の決断を下されたのです。
今後、安全が確保できた暁にはぜひとも全国の皆さんに足を運んでいただきたいと思います。

月日が経過して震災被害の復旧が進むにつれて、震災の衝撃や記憶はだんだんと薄れていきます。このままいけば福島には放射能のイメージだけが残り、復興から取り残されてしまう恐れもあります。福の鳥プロジェクトは、福島を風化させないために、支援への感謝を忘れずに福島からの声を発信し続けていきます。

posted by fukushima-fight at 18:00| イベント/活動